<さよなら大好きな人>


早朝に電話がなる
嫌な予感がする
電話にでる

やっぱり………

悲しい知らせだった
同時に良い知らせでもあったと思う
私の大好きで大好きだった人が天国に行った知らせだった

一番最後に会ったのはいつだったろうか
半年以上前だっただろう。恐くて悲しくてお見舞いに行けなかった
体にたくさんの線がついていた
人工呼吸器を付けていた
それは生きている証
だけど生きながら死んでいる証
その呼吸器は何の為だろう
体が回復する為?

違う気がした

家族やこども、孫の為だったんだ
話せなくても動けなくてもいい
ただ生きてるだけでいい
そう思う周りの人たちの為に付けられていた人工呼吸器
もちろん、人工呼吸器をつけることを止めれなかった私もその「周りの人」の一部

そんな自分が悔しい

今の仕事をしている上でターミナルケアを嫌と言うほど見てきた
でも、訴えることができなかった
呼吸器はつけないで
彼女は延命措置は望んでなかった
そう訴えることができなかった
弱い自分を責める
でもそんな私と周りの人たちを彼女はきっとこう言うだろう

「皆、私を大切にしてくれたんじゃねぇ。やさしいねぇ。」

だからもう思い出にする
今はまだ辛いけど必ず楽しい思い出になる
さよなら
さよなら、さよなら
大好きな私のおばあちゃん

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